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THE CHAIR(PP501/503) デザインストーリー

upDate2014/03/18

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どの角度からも見ても完璧な美しさをほこる「THE CHAIR」。

ハンス・J・ウェグナーの代表作でもあり、「初めて自分の良さが出たイスで、無駄もない」と語っています。

1940年代。北欧では優れた木製家具が数多く生まれました。
それはウェグナーのようなデザイナーの力だけではなく、優れた工房と木工職人が居たからこそ。

ウェグナーにとっては、伝説の家具工房と言われたヨハネス・ハンセン社の職長ニルス・トムセンとの出会いがあったからこそ、「The Chair(椅子の中の椅子)」と呼ばれる名作を生み出すことができたのでしょう。

1949年、椅子の中の椅子「THE CHAIR(ザ・チェア)」が発表されましたが(発表当初はRound Chairという名前でした)、あまりにもシンプルな木製椅子だったことから、脚光を浴びることはなかったそうです。

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しかし転機は1960年に訪れます。

当時アメリカではケネディとニクソンが大統領選を戦っていた真っ最中。テレビで互いの意見をぶつける討論会が行われ、国民も興味を持って画面にくいついていました。
ケネディは、その討論会でのイメージ戦略に成功。国民の支持を集めて見事大統領選挙に打ち勝つわけですが、スマートで品格あふれるその姿を国民の目に焼き付けたのは一脚の椅子の存在でした。

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その椅子こそが、THE CHAIRだったのです。

1949年の発表から10年の時を経て、この椅子はまたたくまにアメリカ全土、 そして世界中で有名になりました。
いまなお”世界で最も美しい椅子”と言われ愛され続けている所以は、 シンプルで美しいフォルムと、座り心地の良さ。ウェグナーの生涯のデザインの中で最も完成度が高いと評されています。

アメリカでは現在のオバマ大統領も好んでこの椅子を使っているそうです。

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現在ではPP MOBLER社で製作されており、色々な部分を改良してきたため細部の納まりなどは発表当時のヨハネス・ハンセン社製と少し違っていますが、耐久性などは高くなっています。

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そのため当時と比べると現在のほうがより長い製作期間を要しています。

今も昔も変わらず堂々たる風格を漂わせる一脚です。